2018年10月27日土曜日

台湾編 05 進行方向の謎

 

 いきなりですが、日本の道路は左側通行になっています。道路の真ん中に道路の向きで道路の真ん中に道路の向きで立つと、左側の車線を車が進むこととなり、右車線は向こうから向かってくることになります。
 電車も同じで、複線の島型ホームに立つと、移動したい方向を見て左側のホームの電車に乗ります。複々線で各々の方向にホームがある場合、進行方向に向かって左側のホームに行くと、目的地に向いた電車に乗れます。ただし、折り返し電車など始発駅となる場合などにおいて、例外はありますが。


  欧米は逆で、道路は右側通行になっていますし、電車も同様です。進行方向を向いて右側のホームの電車に乗ることになります。ロサンゼルスの電車や、サンフランシスコ近辺を走るカルトレインなど、進行方向に向いて右側のホームでの乗車や下車を行います。






 さてここで台湾です。
 台湾も道路は、欧米と同じく右側通行です。そして台北の地下鉄なども右側通行となっています。
 しかし、台湾高速鉄道。いわゆる台湾新幹線だけは、日本の新幹線同様、なぜか左側通行となっていました。
 台北から新竹まで、台湾高速鉄道を利用した際、1号車を先頭にしたとき、左に2席,右に3席ある構造に違和感があり、日本と左右が逆になっているのかと考えつつ、左側の2列席に座って外を眺めていると、景色がきれいに見えること、つまり「対向車に邪魔されない」ということに違和感を持ち、よくよく考えてみると左側を走行していることに気が付きました。
 
 
 なぜ台湾では、高速鉄道だけが、車両用の道路や在来線と逆向きの運行になっているのでしょうか?


2018年10月20日土曜日

台湾編 04 新竹編

通過車両の防壁

 IT関係の仕事をしている人で、台湾で馴染みのある町の一つが新竹です。いわゆる学研都市みたいなもので、ハイテク産業の本社や研究所があります。
 ただ、最近では、台北市内や桃園,北投などにもあるので、新竹に行く機会は減っているかもしれません。

 かつては台北から新竹へ電車で移動する場合、在来線の自強号という特急を利用するのが主でしたが、台湾高速鉄道(台湾新幹線)ができてからは、こっちを利用するほうが早く着きます。

 台湾の高速鉄道は、日本の新幹線のように「のぞみ」とか「やまびこ」といった愛称は無く、列車番号だけですので注意が必要です。とくに新竹は各駅停車しか止まらない駅の様で、通過待ちをする駅となっています。
通過中
ちなみに、車両通過による風などを防ぐために、待避線との間に防壁が用意されていました。防壁は駅のだいぶ前から用意されており、通過列車があっても待避中の車両は揺れなくなっています。

 さて、台湾の高速鉄道における新竹駅ですが、ここは在来線の新竹駅から、かなり離れています。つまり高速鉄道の新竹駅と、在来線の新竹駅は、まったくの別物です。
 つまり、高速鉄道を使って在来線の「新竹駅」に行く場合、『高速鉄道の新竹駅で、在来線の新竹駅に行く電車に乗り換える』必要があります。
 高速鉄道の新竹駅のホームは三階にあり、一つおりた二階に、在来線の乗り換え口の改札があります。
在来線への連絡改札

 これは、いわゆる連絡改札ではなく、いったん外に出て、連絡通路を通って、在来線の方に向かいます。このため、高速鉄道コンコース側に、在来線の券売機などは存在しません。実は高速鉄道から出る改札では「切符が回収されません」。そのまま出て来ますので、気分的に連絡改札のような気にもなりますが、これは単に「領収書」として出るようなもので、会社の出張などの時には出て来た切符を領収書のかわりにすることになります。
 実は台北で購入した際に、「領収書発行ボタン」が見当たらず、改札を出る際に駅係員にいって、切符に無効の判を押してもらって領収書にしようとしたら、普通に出てくると言われ、その後、台湾企業の人に聞いたら、出て来た切符を領収書として扱うと言われました。

在来線への連絡通路を二階から

 話を戻して、在来線への乗り換えです。改札を出ると連絡通路があり、その先に在来線のホームがありますが、その前に在来線の改札がありますので、在来線の切符を購入することになります。






在来線券売機

 購入は簡単で、目的とする駅に該当する金額のボタンと、片道だとか、いくつかのボタンを押して小銭を投入す売るだけです。表示は台湾語ですが、漢字なので、どのボタンを押せばよいか、なんとなく理解できると思います。






行き先はほぼ新竹一択

 ここから在来線に乗るのですが、ここから出る列車の行き先は「新竹駅」です。先ほど降りた高速鉄道の駅名も「新竹」なのですが、これはあくまで高速鉄道の新竹駅であり、在来線の新竹駅ではありません。このホームというか、ここから乗る列車は、高速鉄道の新竹駅と、在来線の新竹駅を結ぶ路線ですので、『在来線としての行き先』は新竹となります。

 


実は駅名が違います

 こうなると、何が何だか分からなくなってしまうのですが、じつは「高速鉄道の新竹駅」に隣接している在来線の駅は「六家駅」であって、新竹ではありません。
 この六家駅から在来線で、新竹駅を目指します。





2018年10月13日土曜日

台湾編 03 台湾新幹線乗車


台北駅地下一階の新幹線改札口

 台北駅では一階の自動券売機で乗車券を購入したのですが、ここからエスカレータで一つ下がった地下一階に、新幹線の改札があります。








ホームに降りるエスカレータ

 改札を抜けると、目の前に南向き電車用(高雄に向かうホームへの)エスカレータがあり、ここからホームに向かいます。







12号車の案内掲示(12番線ではない)

 ホームでは天井から、号車番号を記した看板が釣られており、乗車位置がわかるようになっています。
 なお、台湾新幹線は、台北から高雄方面に向かう車両、つまり南向きの場合に、先頭車が1号車で、一番後ろが12号車になります(12両編成です)。
 そして後ろ三両、10号車から12号車が自由席となります。東海道新幹線とは逆になります。




転落防止柵
列車が近づくと点滅します

 ホームには転落防止柵があり、列車がホームに入線してくると、点滅します。
 正直、結構ウットオシイです。





座席配置は日本と左右逆
そっくりな表示

 車両内部の雰囲気は、東海道新幹線と大差ないのですが、微妙に色合いが淡い感じがしています。






自由席車両には優先席があります

 なお、自由席車両には、いわゆる「優先席」が用意されていて、一番前の列は、体の不自由な方優先となっています。

 ちなみに、東海道新幹線では、一号車を先頭として運行する時、左から”A-B-C”ときて通路を挟んで”D-E”となりますが、台湾の新幹線では逆で、右から”A-B-C”ときて通路を挟んで”D-E”となります。つまり3-2の配置ではなく2-3です。




テーブルにはドリンクホルダーが
たたんだ状態

 テーブルにはドリンクホルダーが。








端末充電用個室
端末充電可能です

 全車両なのか、たまたま今回使用した車両がそうだったのかはわかりませんが、座席近くにコンセントは見当たりませんでした。
 車両内で無線LANが使えるようになっているにも関わらず、電源が無いとは・・・と思っていたら、乗車口の横に充電ブースが。
 個室になっています。



















2018年10月6日土曜日

台湾編 02 台湾新幹線乗車券購入

券売機の初期画面

 今回は、台湾新幹線を利用した時の状況について紹介します。
 残念ながら、新幹線の券売機に「日本語」の選択は見当たりませんでした。台湾語と英語に二種類。







指定席か自由席を選択

 購入を開始すると、最初に指定席か自由席を選ぶようになっています。今回は、平日の昼間で、乗車時間も30分程度なので、最悪席が無くても良かろうと、自由席を選択しました。






片道か往復かを選択

 
 次に、片道切符か、往復切符かを選択します。同じ日のうちに台北に戻ってくるのですが、帰りの移動手段が不明であったため、とりあえず片道を選択。








新幹線乗車駅を選択

 続いて、乗車駅を選びます。今回は台北からですので、「TAIPEI」を選択。








降車駅を選択

 その後、降車駅を選択します。今回は新竹。









枚数を選択

 区間が決まると、次は枚数。上が大人で下が子供。一人旅なので、大人を一枚。








確認画面

 確認画面がでますので、内容を確認して左下のボタンを押してOK!








 
会員情報の画面

 なんだかよくわかりませんが、会員情報らしき確認画面。おろらくは関係しているものを持っていないと思われるので、「Non-Member」(一番上)を選ぶ。
 なにかマイルでも加算されるのでしょうかね?






支払方法の選択
最後に、支払方法の選択。今回は現金なので、一番上の「Cash」を選択。その後、投入口に指定された金額の紙幣を入れると発券。
 おつりは当然出て来ます。







乗車券

 発券された切符。









窓口もあります

 ちなみに、窓口でも購入できます。